もじり、パロディ、言葉の遊び

 

名文、名調子、名セリフで遊びませんか。
たとえば、こんな感じ。

 

名探偵コナン(劇場版)の名セリフ

真実はいつも ひとつ を

真実はいつも 漢字で書く

と、言ってみるんです。

 

機動戦士ガンダムの

認めたくないものだな、
 自分自身の若さゆえの過ちというものを
 を

認めたくないものだな
 その漢字が読めないってこと

に、言い換えちゃうんです。

 

なんか、ちょっと、おかしいでしょ!

元の文を、おもしろ、おかしく、言い換える。

こういう遊び、もじりといいます。

 

 

このもじり、けっこう遊べます。

世界の名作も、こんな風に。

 

シェイクスピア作『ハムレット』は

生きるべきか、死ぬべきか

   その前にちょっとトイレ

元は

生きるべきか、死ぬべきか。
それが問題だ。

なんですよ。

最後の部分を「ちょっとトイレ」に変えると、
雰囲気、ぜんぜん、違ってくるでしょ。

 

 

こんなやつも作りました。

試験によく出る、日本の名作シリーズ。

 

清少納言・作『枕草子』より

 冬はつとめて

 布団から出ないようにしております

 

案外、楽しい。
なので、ちょこちょこ作っています。

 

心の師匠は 和田誠さんです

 (和田誠オフィシャルサイト)

イラストレーター、コピーライター、
平野レミさんの旦那さま、
最近、天へ昇られました。

 

この方の、もじりは格別です。

とくに、川端康成『雪国』シリーズ。

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。…

この名文を、別の人が書いたら…で
書き変えてしまうのです。

 

では敬意を込めて 和田誠・作。もし
『雪国』を詩人・谷川俊太郎さんが書いたら…。

 

トンネルでたら ゆきぐにだった
ゆきのなかには うさぎがいてね
どろのなかには うなぎがいる …

 

師匠、ありがとうざいます。

この『雪国』シリーズ、
『倫敦巴里』(ろんどんぱり)という本に
収録されています。

 

 

ついでなんで、

パロディについて すこし

パロディ。

英語で parody、ギリシア語で παρωδια。
けっこう古くからあります。

パロディは、もじりより強烈です。

パロッた相手を凹ませる一撃・毒を仕込みます。
(これが、パロディの特徴です)

 

もじりパロディ(毒)を加えると、こうなります。

 

太宰治作『斜陽』冒頭より

朝、食堂でスウプを一さじ、
すっと吸ってお母さまが…。


えっ、家に食堂ないの?
スウプはカップで?

ママって呼んでる?
いやぁ、お話し、合わないかも。

 

 

ね、作者も作品もズタボロにしそうでしょ。

ですから
『フィガロの結婚』くらいの気概がないと…。
        (あれは、パロディの名作)

その意味で際どく、なかなか難しいですが…。

 

 

こんな感じで、

もじり、パロディ、遊んでおります

よかったら、みなさんも遊んでください。

では最後に、真実はいつもひとつ を
ご一緒に、もじりましょう!

ブログ・矢嶋ストーリーnewsの「もじり パロディ 言葉で遊ぼう」という記事のOGP画像です。 この記事では、もじり(:元の文をおもしろ、おかしく言い換える言葉遊び)を 紹介しています。恥ずかしながら、自作のもじりも記事中に。その中の作品、 『名探偵コナン』の名セリフをもじった一文をそのままOPG画像用のイラストに描きました。 白の背景にポツンと置かれた2行の短文「真実はいつも、漢字で書く」。笑えましたか。矢嶋剛・画。

ありがとうございました!🤣🤣🤣

 

 

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