ミッシェル・オスロ Michel Ocelot 監督作品
『ディリリとパリの時間旅行』 Dilili à Paris
(訳すと、ディリリ、パリで )を観ました。
予告篇は、こちら。
これを見たときから、感動の予感、
そして、観終わり…。
映画館を出た直後の感想は
「やられた!」
描かれていたのは、”アニメ”を超えた
アニメーションでしたから。
どこが?を申し上げると…
まず、マンガ的ではない 🎩👗🐎
人々は次のように描かれます
・頭と目・鼻・口が通常サイズ
・走り出しても後ろに、流線Ɔ Ɔ Ɔ Ɔ が出ない
・息づかいが聞こえる
・ゆっくりと動く =優雅
加えて
・彼らの声は子供っぽくありません。
落ち着いています。大人です。
高音で尻上がりな、あの
日本アニメ特有の口調とは無縁。
加えて、街並みに質感 🏰⛲🏫
この作品の舞台はパリ。
それもエッフェル塔が出来た
1889年頃。
その風景を忠実に再現します。
建物に当時の写真を使用し、
それらを絵と巧みに融合させるのです。
実に見事です。
当時のパリにいる気分にさせてくれます。
路傍の花にも写真を使っているんですよ。
当時の街角に、さりげなく当時の花が…。
そして、歴史的な人たちが登場 🎨🧪🎼
キュリー夫人 Madame Curie、
ルイ・パスツール Louis Pasteur
といった科学者のほか、
アート系、多数。
時代は、あの、ベル・エポック Belle Époque
ですから。
クロード・モネ Claude Monet
トゥールーズ=ロートレック
Henri de Toulouse-Lautrec
サラ・ベルナール Sarah Bernhardt らが
出てきて、喋るんです。
わお、ヤバい!
ロートレックに至っては
カフェでスケッチを描きます。
あの、見たことのある筆致で。
ぜひ一度、ご覧ください
できれば
吹替え版じゃなく、字幕版を。
登場人物たちの話し方は、
日本語では伝わらないような
気がします。