知的財産権の保護は、とても大切です。
海賊版、違法アップロード、ダメです。
でも、権利を保護することばかりに
目を向けると
名作であっても
世の中から、忘れ去られる…
それは、もったいない気がします。
考えてみてください、名作の行方
映画も、優れたテレビ番組も。
知らない人が、日を追うごとに増えていきます。
なんでもググれる時代ですが、
存在を知らなければ、
検索できません。
これは、深刻な状況です。
問題を解決する有効な方法は、
テレビでの紹介ですが、
そんな機会はまずありません。
過去の再放送のほうが、制作した番組より
視聴率を取ることは基本的に不愉快ですし、
紹介がライバルたち、たとえば動画配信サービス
(Netflix、Hulu、Amazonプライムビデオ等)の
視聴を伸ばしたら元も子もありません。
ですから、やらない。
では、ネットは?
若い世代ほどテレビを観ないから、
SNSやウェブサイトで紹介したら…。
そう思うかもしれませんが、
事態はそれほど単純じゃありません。
ここで再び「存在を知らない」問題が
頭をもたげます。
名作をどうやって検索させる?
これが、実に難しい。
「映画 名作 アカデミー賞」でググった場合を
想像すれば、すぐに判ります。
たとえば、この検索語で
『ゴッドファーザーPartⅡ』に
何人の人が辿り着くことができるでしょうか?
ハッキリいって無理。
SEOの凄まじさは、みなさん、ご存知の通りです。
ですから、これは、もう
名作のおいしいところを
どーんと見せちゃうしかない!
映画なら…とびきり魅力的なシーンを1か所だけ。
『ダーティー・ハリー』なら…
『天使にラブソングを』なら…
そうすれば、前後を見たくなります。
だから名作なんです。
You Tube がんばれ!
この件、桑田佳祐さんにも
お伝えしたいなぁ
サザンオールスターズ関連の作品は、
知的財産権の保護がしっかりし過ぎ。
YouTube では、魅力の片りんを
感じることさえ出来ません。
昔、フジテレビ系で放送した
『桑田佳祐の音楽寅さん 〜MUSIC TIGER〜』
という番組をご存知ですか?
桑田さんの音楽に対する姿勢を
センスとともに伝えてくれる
名番組でした。
DVDもあるんだから。
オイシイところ、チラリで
桑田さんの想い、
広がるし、次代に引き継がれていくと
思うんですけど。
『音楽寅さん』の何回目だったか、
ゲストに沢口靖子さんが来て、
鎌倉の寺の境内で、桑田さんが
♪夕陽に別れを告げて
を生ギターで歌う回があったんですが…
あれなんか、最高。
みんなに聴いて欲しいなぁ。
(DVDには収録されているかなぁ)
(権利関係、複雑そうだなぁ)
ということで、
名作って、理屈じゃないんです
ストレートに、人の心に響きます。
時代を超えて、いつでも、誰にでも。
そして、そして、
YouTube や Instagram を通じて、
世界中の人のセンスが向上した事実に
いま一度、目を向けてください。
ですから必然。
これからは、名作の時代だと思います。
名作たち、生き延びて!
そんな願いを
イラストにしてみました。
