アルフレート・ヴェーゲナーさんの
大陸移動説 continental drift theory を
彼の書いた『大陸と海洋の起源』で
勉強しました。
大陸移動説って何?
大陸移動説、みなさんは
ご存知でしたか?
<わたし>も曖昧には。
遥か昔、地球の大陸はみんなくっついて
1つだった。超大陸。パンゲア大陸。
この程度の理解でした。
イメージも適当で、下のような動画を
眺めて「ああ、そうなの」程度。

↑制作:U.S. Geological Survey
ところが今回、読んでビックリ!
ものすごく精緻な分析なんです。
世界中の地球の研究者が
同意したんだから、よく考えれば
当たり前なんですけど。
とにかく、とにかく、
あっと驚く、あのこと、このこと、
つらつらと書いてみます。
読んで驚いた事
・アフリカ大陸の西海岸の ┓と
南アメリカ大陸の東海岸の ┓の
間にはデッカイ大西洋がありますが
昔は ┓ ┓ くっついてた。
形もそうだけど、地質が同じ。
・アフリカ大陸の東海岸にある
大きい島モザンビークの ◣ と
インド半島の西側 ◥ の間には
でっかいインド洋がありますが
昔は ◣◥ くっくいてた。
形も合うけど、地質も同じ。
・北アメリカ大陸とグリーンランドと
アイスランドとヨーロッパは
昔、くっついてた。
・アフリカ大陸とインド半島と
南極大陸とオーストラリアは
つながってた。

・南アメリカ大陸東側のアンデス山脈。
北はアラスカまで(:ロッキー山脈?)
南は南極大陸まで延びていた。
超・超・超・超長い山脈。
・ヨーロッパ中部は昔、亜熱帯。
(亜熱帯:アジアだと「那覇~香港」)
その後、北へ移動して寒くなった。
・南極も北極も移動している。
科学的証拠もたくさん提示されています。
たとえば、昔生きていたミミズの分布図。
海を渡れないミミズが、遠く離れた
南アメリカ大陸とアフリカ大陸に生存。
地面が繋がっていたから! ほか多数。
まぁ、ビックリします。
ライバルは大陸不動説
ヴェーゲナーさんが大陸移動説を
主張した頃、世界の科学者たちは
真逆の「大陸不動」を信じていました。
(う~ん、天動説時代みたい!)
「大陸不動」 派によれば、
大陸の位置は現在の地図とほぼ同じで、
先ほどの「昔のミミズなぜ?」な
謎には…
「今の大洋には昔、巨大大陸が
あってさ、陸続きでさ。移住。
でも沈んじゃったあ~」
と説明していたそうです。
大西洋に沈んだ「ムー大陸」。
インド洋に沈んだ「レムリア大陸」
なんとなく記憶、あります。
でもね…、沈んだとすれば、
アルプスやヒマラヤの地層の歪みを
どう説明する? あれは明らかに
押しつぶされて隆起しているよね。
こんな調子で、ヴェーゲナーさん、
状況証拠を一つずつ集め、
「大陸移動」なら全ての謎に説明が
つくことを証明していきます。
今と違ってGPSもなく、
大陸の位置測定もままならない時代の
お話です。(この本の出版は1915年)
それにしても
スケールの大きな話ですね。
移動説 その後
とはいえ ヴェーゲナーさんも、
同時代の他の科学者も、
解明できない事がありました。
でも残された謎は、後に続く
科学者が解明してくれました!
「どうやって大陸移動?➀」
今では、陸地や海岸は、
いくつかに分かれている
超巨大岩盤(:プレート)の上に
乗っていて、プレートが動くと
陸地や海岸も一緒に動くことが
知られています。
(cf プレートテクトニクス)
「どうやって大陸移動?➁」
ではプレートはなぜ動く?
それはプレートの下にある
マントルが動くから。
マントルは時々地上に上昇。
その過程で熱く溶け溶岩化。
それが火山に!が知られています。
(cf プルームテクトニクス)
勉強して、納得しました。
マントルが噴き出ると(≒火山噴火)
その力でプレート、押される~。
アイルランドで、移動が観れる!
そのマントル噴き出し現場で
最も有名なのが大西洋中央海嶺。
(海嶺:海の中の山脈:かいれい)。
こやつ、大西洋のど真ん中を、
北極近くから、南極近くまで
ずっと連なっている、
超・超・超・長い山脈なのです。
下の本に載っていました。
(黄色い線の部分!)

ここの山脈(:マントルが噴き上がる
割れ目)を境に、地球の全プレートは
西と東に今も押され続けている
らしいのです。
その様子を地上で観れる
(:海嶺が海に沈んでいない)
唯一の場所が
アイスランドにあります。
シンクヴァトラヴァトン湖。
その湖中にある、シルフラ洞窟。
こんな所だそうです。
なんか色々、地球の不思議。
知らないこと、たくさん
ありますね!