あの町(映画) この町(小説)

 

映画『マイ・ブックショップ』を観た後で
原作の小説『ブックショップ』を読みました。
 (映画の感想は『コイシェ監督の音」に)

 

原題はどちらも “The Bookshop”。

とはいえ、コピーではなく。
映画は、小説の感想文のように描かれています。
「わたしは、この小説を、こう伝えたい!」
それが、イザベル・コイシェ監督の意志だった
ことに気づきました。

 

小説と映画を対比しながら
小説の話をしましょう。

”主人公の女性は、海辺の小さな町に
書店を開業します。その町には、長い間、
書店がありませんでした。゛

ここまでは一緒。違うのは…

小説は、実際の町を読者に印象付けます。
「UK、サフォーク州のハードバラ、
どこだか、わかるでしょう?」
「ここで彼女がどんな目にあったのか。
この小説は事実…」

一方、映画は、「悔しいじゃない!」を
前面に。どの町?は置いといて
「アイツ、コイツ、嫌な奴!」
「こういう事、するんだ~(怒)」を
グイグイ押し付けてきます。

 

だからラストも違ってきます。

ネットで見る、いくつかの映画評に
「映画は小説と違う!」とありますが、
そういう理由からだと思います。
(他にも色々、腑に落ちました)

 

ところで、小説には、
映画にない楽しみがあります。

コイシェ監督がぼかした、
「舞台となった町はどこ?」探し。

 

小説には
UK(イギリス)のサフォーク州

までは書いてあるんです。
では? 州の、どこ?

 

さぁ、小説を片手に、
地図の旅に出かけましょう。

 

まずは、グーグルマップを
航空写真に切り替えて。

もう一度、小説の地理的記述を
注意深く、追ってみます。

河川の氾濫。海辺(これは大きなヒント)。
当時、街へは
大きく迂回しないと行けない。などなど。

よし、海辺の町をシラミつぶしに!
探索開始!

 

そして、
小説上の町の名ハードバラに似た
オールドバラ Adeburgh を発見。

地理的条件も合っています。

 

スペルも

「オールドバラ Adeburgh じゃなくて
キッツイからHardburghにしたのよ」

なんて
作者、ペネロピ・フィッツジェラルドさんの
感情まで伝わってきそうな感じ。

 

確証はないけど、ここだと思う。

そう結論づけて、
ストリートビューで、町を散策。

 

ネットの旅行情報によると、
オールドバラは、
魚介類の美味しい所で
夏は海水浴客で賑わうそうです。
(うん、それも合致してる!)

 

さて、 オールドバラを
ストリート・ビューすると、
海辺に立つ、一軒の古い建物を発見。

Adeburgh Museum

 

ひょっとして、書店のあった建物
オールドハウスって、これ?

1959年に この土地で 書店が
オープンしたってココ?

文化センターと博物館、近いし!

 


と勝手に想像し、盛り上がりながら、
オールドバラをさらに散策。

建物は変わっているかもしれませんが、
町並みは当時と変わらないような印象を
受けました。

 

小説『ブックショップ』 地図の旅。
楽しかったです。

 

 

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