『マイ・ブックショップ』を探せ

 

映画を観て、よかったので原作を読む。

割とよくやるんです。

 

『マイ・ブックショップ』を観た後も
原作の小説『ブックショップ』を。

読後は、本を片手に、UK地図の旅。

タイトルにもなっている書店
「マイ・ブックショップ」を探しに行きました。

 

きっかけは 映画

映画『マイ・ブックショップ』で初めて
この物語を知りました。

予告篇です。

いい作品でした。(映画の感想は こちらに)

観ていて、
シーンの細部(時代、人物、建物)が
妙に鮮明なことに気づきました。

どうやら実話がベース。そうなると
物語の舞台を知りたくなるのは人情。

しかし…

 

監督のイザベラ・コイシュ
Isabel Coixet Castillo さんは、
主人公が開いた書店を潰そうとする人々に
怒りをぶつけることに精力を傾けます。

「アイツ、コイツ、嫌な奴!」
「こういう事、するんだ~(怒)」
「悔しいじゃない!」

こんな気持ちで、スクリーンはいっぱい。

ですから、場所はそっちのけ。
海辺とか、渡船とか、ヒントは
ありますが、よくわからない。

UKのどこか、でお終い。

突き止めるには
原作小説を読むしかなさそう。

こうして、<わたし>は
ペネロピ・フィッツジェラルド
Penelope Fitzgerald さんの原作小説
『ブックショップ』に辿り着きました。

 

読みました

いろいろなことが、判りました。

あの映画は、小説の感想文だったのです。

「あのラストシーンで幕を閉じるなんて
 わたしにはできない!」
「こうであって欲しい、とわたしは思う」

それが、イザベル・コイシェさんの意志でした。

 

場所のことも判りました。

小説の舞台は
UKのサフォーク Suffolk 州。

これは実名。wikiで確認。

ただ街の名、ハードバラは…。
ネットで検索しても出てきません。
どうやら仮の名のようです。

 

でも ヒントはあります

小説には、こんな記述が…。

河川の氾濫。
海辺(これは大きなヒント)。
街へは大きく迂回しないと行けない。
などなど。

夏は海水浴客で賑わう。
(これ、映画でも出てきました!)

 

よし、海辺の町をシラミつぶしに!

本を片手に、グーグルマップを起動し
探索を開始します。

 

さぁUKへ

まずは、グーグルマップを
航空写真に切り替えて。

サフォーク州の海辺を丹念に
見ていきます。

 

河川が海へ流れ込んでいる場所を
一つずつチェックしていきます。

すると…

ハードバラに語感が似た
オールドバラ Aldeburgh を発見。

 

もしかして…

オールドバラについてネットで検索。
すると、

魚介類の美味しい所で
夏は海水浴客で賑わうことが判明。
(うん、それも合致してる!)

どうやら、ここのようです。

 

オールドバラを ストリートビュー

さっそくオールドバラの街中を散策。
ストリート・ビューで歩き回ると、
海辺に立つ、一軒の古い建物を発見。

Aldeburgh Museum (オールドバラ博物館)
かつては Moot Hall(集会場)だったそうです。

こんな建物。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Moot_Hall,_Aldeburgh.jpg#metadata より

博物館の紹介動画もどうぞ。

 

ひょっとして、書店のあった建物
オールドハウスって、これ?

海辺の古い建物だし。

小説では建物から書店を追い出して
文化センターにするって展開だけど、
文化センターと博物館、近いし!

小説にあった、
1959年に この土地で 書店が
オープンしたってココ?

と勝手に想像し、盛り上がりました。

 

さて 次は

今回の旅(行った気になってる!)は
ここまで。

 

映画から小説、そして
サフォーク州、オールドバラを知り、
『マイ・ブックショップ』は
ぐっと身近になりました。

 

今度は、小説を原文で読みたいと思います。
(小説も映画も原題は”The Bookshop”)

辺りの地理もわかったので、
もっと具体的に小説の世界を…

いいえ、
ペネロピ・フィッツジェラルドさんの
書きぶりからすると、小説の形を借りた事実を、

今度はもっと深く理解できそうな気がします。