ミステリーで手紙を学ぼう。おすすめは松本清張の名作『点と線』。老刑事の書く手紙が絶品です。

 

便箋がメールに代わり、
ペンはキーボードになりました。

その過程で、手紙はコピペを当然とし、
例文の通りに書けば事足りる!で
過ごしてきました。

そう、〈わたし〉も。

しかし、手紙って…

ほんとうは、もっと美しく
書けるはず。

 

そこで お手本を

探しました。そして発見。

 

松本清張さんのミステリー小説です。🕶

彼の作品には、手紙が
よく登場します。

 

『点と線』にも。

(名作です。元祖🚄鉄道ミステリー。
 映画やテレビドラマになりました!)

ブログ・矢嶋ストーリーnewsの「ミステリーで 手紙を学ぶ」という記事のOGP画像です。 この記事で、美しい手紙の書き方を学ぼうと提案しています。 そのすばらしいテキストとして今回は、松本清張さんの小説『点と線』を 取り上げました。ですから、OGP画像は、光文社カッパノベルス刊の 『点と線』の表紙の一部を使わせていただきました。
写真は光文社のカッパノベルス版(私の蔵書)。
絶版。でも新潮社から文庫本が出ています。

 

この『点と線』に出てくる、
鳥飼重太郎という老刑事が
書いた手紙が素晴らしいのです。

その箇所を引用します。

 

鳥飼重太郎の手紙

 長い間、ご無沙汰いたしました。初めて博多でお目にかかって以来、三ヵ月たちましたが、性来の筆不精のため失礼いたしております。今回、思いがけなく長文の御芳簡をいただき、まことにありがとうございました。小生の失礼をお詫び申し上げるとともに、御芳情を厚く御礼申し上げます。
 早いもので、はじめてお目にかかったときは、まだ玄界灘の寒風が吹く早春でしたが、ただいまではもう五月の半ば、陽ざしの中を歩くと汗ばんでまいります。当地名物のどんたく祭は、この月のはじめに例年のごとくにぎやかにおこなわれましたが、これを過ぎると当地では夏の来る前ぶれとなります。ついでながら、お暇のときはぜひ一度、博多どんたくを御見物においでくださるようおすすめ申し上げます。

(中略)

 久しぶりに御芳簡をちょうだいしたうれしさに、とりとめのないことを長々と書きまして恐縮でございます。それに老いの繰り言めいたこともまぜて書いたようでおはずかしいしだいです。俊鋭の尊台と違い、小生はおいぼれの駑馬で、とるに足らぬ愚見を長々と申し上げて汗顔のいたりでございます。御憫笑ください。

(以後、略)

 

いいでしょう😁

松本清張さん、手紙名人!

もうちょっと知りたくなった人へ
同じく松本清張さんのミステリー『Dの複合』より。
犯人が書いた手紙。(ネタバレ防止のために一部伏字で)

 〇〇先生。………
 何からどう書いていいかわかりません。今の私の気持ちはまことに複雑で、筋道立ったことも書けないような気がいたします。先生は、あれから私が消えたことにご不審をお持ちだと思います。また、あの場の△△との会話も、先生には奇怪に聞こえたことと思います。

(中略)

 どうか私をお捜しにならないでください。

 

この2つの手紙

どちらも率直で、礼節があり、強く、優しく。

同じ手紙を、同じ用で書くことは
ないでしょうが、こんな文章を書けたら😍

 

🤔 考えてみれば、

小説家のみなさんは文章のプロ。
手紙だって、深みがあるはず。

 

好きな作家さんの小説の
手紙のページをじっと見る。

気に入った箇所を書き写してみる。

 


こんな手紙の書き方の勉強法も
「アリ」ではないでしょうか!

 

わたしには、効果があるようです。
よかったら、お試しください。