フィルム・ノワールな読書日記

 

withコロナで出かけない夏。久々に読書三昧。

最近は、フィルム・ノワールの原作を中心に。
その中から2冊をご紹介します。

 

フィルム・ノワールとは

Film noir、フランス語。
直訳で、Film 映画 noir黒い。
黒い映画。黒映画。闇映画。etc

主人公が次第に追い詰められていく犯罪映画。
その未来、真っ黒な闇へ(怖!)
と説明すればいいのでしょうか。

『郵便配達は二度ベルを鳴らす』
 The postman always ring twice や
『深夜の告白』
 Double Indemnity が
代表的な作品と言われています。

 

そんな作品群から2作品の原作を

ほんとうは映画を観るつもりでしたが
フィルムに辿り着けなかったので、
とりあえず原作小説を読むことに。

その一冊『上海から来た女』。
これはオーソン・ウェルズさんが
映画化したときのタイトル。

犯罪に巻き込まれていく主人公。
わけもわからず、状況はどんどん悪い方へ。

公式ブログ・矢嶋ストーリーnewsの「フィルム・ノワールな読書日記」という記事のOGP画像です。フィルム・ノワール。フランス語で黒の映画。主人公が次第に追い詰められていく犯罪映画を言います。そのフィルム・ノワールの代表作の原作小説を読んだので、その訳本の表紙を2つ並べてみました。右がシャーウッド・キング著『上海から来た女』(原題"If I die before I wake")、左がJ・H・ウォーリス著『飾り窓の女』(原題"The woman in the window")です。どちらもとても面白い。ミステリーファンにオススメの2冊。
左が『上海から…』の表紙。右が「飾窓の女』。

しかし、
上海から来た女は出て来ません。

というもの
元の作品名はぜんぜん違っていて、
“If I die before I wake”。
訳せば『死ぬかも。目覚める前に』。
上海、まったく関係なし。

みなさんも読み終えたら思うはず。
なぜウェルズさんは『上海から…』にした?
「ギョッとする異物」で観客を驚かす
彼独特の演出が原因かも…と。
(『宇宙戦争』『第三の男』に似て)

これで損をしたのが、
作者のシャーウッド・キングさん。

内容と全然関係ない『上海から…』で
検索されてしまうなんて。
名作なのに。面白いのに。

ネタバレできないのが残念ですが、
ぜひご一読ください。

そして出版社のみなさま、
未だに『上海から来た女』のまま放置は
もったいないです。
改題し再販すれば売れそうですよ。

 

もう一冊は

オーソン・ウェルズ的いじりもなく、
映画タイトル=原作小説タイトル。

J・H・ウォーリス著『飾窓の女』
 The woman in the window を。

テレビの二時間ドラマにありがちな、
刑事・名探偵的主人公が謎を解き明かす!
に飽き飽きしている方に、とくにおすすめ。

「いつ警察に捕まるか?」でビクビクする
主人公の心理。あぁ、これ以上は言えない。

 

ぐっとこらえる中、
少しだけ作品の雰囲気をお伝えすると…

この作品を密かに読んで
「あぁ、こういう風に書けばよいのか!」を
学んだ日本の推理作家のセンセイたち、
かなりいる? そう踏んでいます。

そんな衝撃も楽しめそうなこの作品。
こちらも再発売したら売れる気がします。
ほんとうに、かなり面白いです。

 

というわけで

フィルム・ノワールと言われる映画の原作は
秀逸が埋もれてる~?を期待させてくれた、
そんな今月の読書でありました。

ちなみにwikipediaでは、以下の作品が
フィルム・ノワールとして挙がっています。

『拳銃貸します』 This Gun for Hire (1942)
『深夜の告白』 Double Indemnity (1944)
『飾窓の女』 The Woman in the Window (1944)
『ギルダ』 Gilda (1946)
『郵便配達は二度ベルを鳴らす』
 The Postman Always Rings Twice (1946)
『殺人者』 The Killers (1946)
『三つ数えろ』 The Big Sleep (1946)
『過去を逃れて』 Out of the Past (1947)
『上海から来た女』
  The Lady from Shanghai (1948)
『白熱』 White Heat (1949)
『第三の男』 The Third Man (1949)
『夜の人々』 They Live by Night (1949)
『アスファルト・ジャングル』
  The Asphalt Jungle (1950)
『現金に体を張れ』 The Killing (1956)
『狩人の夜』 The Night of the Hunter (1955)
『キッスで殺せ!』 Kiss Me Deadly (1955)
『めまい』 Vertigo (1958)

wikiのリンクはこちら

 

ほかにもいろいろありそうですよね。
『死刑台のエレベーター』とか。

そんなフィルム・ノワール目線で
出会えていない小説を探す。

みなさんも、お試しください。