受験の英文和訳って、変!
だと思うんです。
文を終わりまで読んで、それから意味を考える。
(=全文を読むまでコンテンツ(文脈)不明だから
思考停止?)
そんなんじゃ、会話できませんよね。
たとえば、
Let’s go to London. なら、
最初の Let’s を聞いた時点で
「一緒にやろう!」が判り、
続く go で
「行くんだね」が判り、
最後の to London. で
「ロンドンへ」が判るわけで。
これを
「ロンドンへ行こうよ」と訳すのは
正確だけど間違っている気が
するわけです。
「一緒に、行こう。ロンドンへ」が
マシ。そう思うんです。
なので…
発想を転換。
前から順に和訳をしていく順番和訳を
おこなうようにしました。
大学受験の頃から試していますが、
予備校の模試では見事に×を
喰らうので、注意!
でも、
受験や仕事で使わなければいいので
勝手に続けています。
すると、発見多々。
I love you. で盛り上がれます。
この文(orセリフ)、受験訳だと
「わたしは、あなたを愛しています」に
なりますよね。
でも順番和訳なら…
「わたしは、愛しています。あなたを!」 に
になるんです。
最後に「あなた!」が来るから、
感情こもるし、ドキドキするし、盛り上がる!
だって、もしかしたら…
I love Kaori. (げ、わたし、じゃないの!)に
なるかもしれないじゃないですか。
このドキドキ、ハラハラをネイティヴの人は
楽しんでいるはず。
ですから、こっちも楽しんじゃいます。
Coming soon. も似たように楽しめます。
まず先に「来てるぞ~」で緊張。
その後で「まもなく!」が来ます。
思わず やられた~! になっちゃいます。
現在完了形や未来形なんかにも強くなれます。
(ちょっと受験対策っぽい)
もし文の最初が、
I’ve だったら、「わたし、ずっと…」だな!
(現在完了形)
I’ll だったら、「わたし、これから、するよ…」だな!
(未来形)
I was だったら、「わたし、だったの…」と来たか!
(過去形)
I am だったら、「わたし、今、…」か、ふふん!
(現在形)
こんな感じで、「これから、何が出そう!」を
感覚的に解るようになります。(慣れ)
そんな順番和訳、
訳が変でも、気にしてません。
受験訳よりマシだと思うから。
勢いで、曲の流れ。
その中に渦巻く原詩の感情を
日本語で歌いたいなぁ
となんて遊びにもチャレンジ。
そんな英文和訳のmy作法。ABBAアバの曲
“The Winner Takes It All” なら…
ステップ①
原詩(英語)の順番通り! に訳します。
たとえば
I’ve played all my cards.
というフレーズ。
受験訳だと
わたしは、手持ちのカードを全て使ってしまった
になりますよね。
けれど、歌詞が耳に入ってくる順番通りに、
I’ve (:わたし、ずっと)※何を?は不明
played(:プレイ)※何を?まだ不明
all (:全て)
my (:わたしの)
cards.(:カード) ※やっと判明!
と訳します。並べると、
わたし、ずっと プレイ 全て わたしの カードで
となります。
ここから改造を始めます。
ステップ②
日本語で歌えるように
言葉をリズムに合わせます。
歌詞を感じる=リズムに合う
だと思うので、リズムに訳詞を
乗せていきます。
この箇所のリズムは、
I’ve played(間) all my cards.
アィプレィド(間)オーマィカーズ
なので(原曲を YouTube でどうぞ)
先の訳詞では尺が合いません。
そこで改造。
取り敢えず、繰り返しな「わたし」を
1ヵ所削ります。すると、
ずっと プレイ 全て わたしの カードで
とします。
ステップ⓷
ここでテスト。また歌います。
ずっと プレイ 全て わたしの カードで
アィプレィド(間)オーマィカーズ
まだ長い。
ここからは、(間)前後に分けて改造します。
まず(間)の前、
アィプレィド(間) はとりあえず
ずっとプレイ
にします。これなら、なんとか歌えそう。
続いて、(間)の後ろ、
全て わたしの カードで
これは難問です。
(間)オーマィカーズ に比して長すぎる。
こんなときは大胆に行きます。
気合いだ~!
そして、
全カードで
に。完成形は
ずっとプレイ(間)全カードで
になりました。
この後、感情を込めて歌えるように
なるまで何度も修正していきます。
そして「まぁいいか」
今回なら
I’ve played(間) all my cards.
アィプレィド(間)オーマィカーズ
ずっとプレィ(間)全カーズで
歌える~!
になったら完成です。(おわり)
♩ ♩ ♩ ♩ ♩ ♩ ♩ ♩
いかがでしたか?
お笑いになるかもしれませんが、
意外と勉強になっています。
(とくに 感情の置き方)
ちなみに
この曲の拙訳全編は こちらに。
原曲ではなく、大好きな映画
『マンマ・ミーア!』(2008年)
ヴァージョンの訳詞です。