DNAなルーツ旅、辿り着いたのは…

矢嶋ストーリーの矢嶋です。

今日は、外部と内部という話を書きます。
人間の性癖の話です。

人は、内部の結束を固めたいとき、
外部の脅威を強調します。

外国、 外人、 よそ者、 部外者、
異教徒、エイリアン、などなど。

でも実は、外部と内部の境界なんて曖昧で、
混じり合っていて、たとえば人種なんて
DNA検査をしてみると驚きの結果が!

なんて話を交えながら、ポスト多様性、
mixed society の到来を予感します。

あら、まぁ!な話の流れ、⤵︎の通りです!

では最初に、

人は内部の結束を固めるために
外部を強調する!

という話から始めます。

内部の意識するための「外部」

外国、 外人、 よそ者、 部外者、
異教徒、エイリアンalien、…。

わたしたちは、
自分(たち)が分からなくなったとき、
外を描き、内を見極めようとします。

👽エイリアンalienは、1300年代に外国の人という
意味で使われた言葉です。1300年代って十字軍遠征の
すぐ後。
その語感には強い疎外と侮蔑が漂います。
現在の地球外生物のイメージが定着するのは1979年に
公開された同名映画
以降なんですよ。

自分が何者かを改めて説明するより、
「あれは違う」と線を引く方が
簡単だからです。

この性癖を、時の権力者たちは
利用してきました。

内部の閉塞から目をそらすために、
外敵を作り、憎むよう促し、
内なる結束を促したのです。

結果、
たくさんの不毛な対立が生まれました。

戦争。勝者。敗者。支配するための理屈。
市民。奴隷。身分。出自。

この感性をわたしたちは、
未だに引きずっています。

DNA検査と人種の壁

わたしたちを隔てる外と内は、
しばしば人種という外見上の違いによって
強調されてきました。

でも、人類の歴史を考えると、
源はそんなに違わないんじゃない?

そんな予感に
一つの解を示すDNA検査(遺伝子診断)。

自分のDNAを調べると、
自分のルーツが解ります。

世界中のどこの人と近い?が判ります。
つまり、内と外の区分も…。

そんなDNA検査をしたら!
という動画を紹介します⤵︎

結果は意外? そうじゃなかった?

う〜ん🤔、DNA検査、興味深いです。

個々の身体に、人類の歴史。

論より証拠。事実は事実。

混ざるが自然。それが人間。

誰かの勝手な思惑で、
内と外を分けるなんて、
自然の摂理に反した行為。

そう思いませんか。

ところで…

『黒いアテナ』という本を
 ご存知ですか?

この本です。⤵︎

マ―ティン・バナール Martin Bernal さんの本 『黒いアテナ(上) 古典文明のアフロ・アジア的ルーツ Ⅱ 考古学と文書にみる証拠考』 (金井和子さん訳、藤原書店刊)の表紙です。原題は BLACK ATHENA : TheAfroasiathic Roots of Classical Civilization Ⅱ The Archaecological and Documentary Evidence 。

世界で話題になりました。

この『黒いアテナ』には、
以下のような話が載っています。


ギリシャ人には、当時の文明国エジプトや
エチオピア、キプロス出身の人たちも
いるんじゃない?

だったら、ギリシャ人に
皮膚が褐色な人、いるんじゃない?

ギリシャ人、みんな皮膚が白い。
あのイメージ、違うんじゃない。



みなさんは、どう思いますか?

ギリシャ、神殿、ゼウス神、
都市国家、ソクラテス、プラトン、
文明、地中海、エーゲ海、
青く澄んだ海、岩と白い壁、
強い陽射し、…

その、なんとなく、なイメージ、
ありますよね。

ギリシャの神様たちも、
アテネやスパルタの市民も、

白い薄手の服をまとって、
髪はキレイな金髪で、
皮膚の色は白。

そんな姿、
想像しがち、ですよね。

こういうイメージに
『黒いアテナ』の著者、
マ―ティン・バナール Martin Bernal さんは
疑問を呈したのです。

すると、ヨーロッパ中が
ざわつき始めました。

理由、おわかりになりますか?

誰もはっきりと口に出しませんが、
ヨーロッパには
「皮膚が白く、髪は金髪」を尊ぶ
気風が根強く残っています。

こうした外見を持つ人は
文明人で教養があり、
それ以外の人は…。

「だからアーリア人は…」

この認識が
吐き気のする話へ転用され、
人類の汚点になったことは
ご存知だと思います。

ですから、
この本は話題になりました。

ヨーロッパだけでなく、世界的に。

ということで、
相変わらず懲りていない
わたしたち。

外部と内部の話って、
いまだに世界中に、
ゴロゴロ転がっています。

そして不毛な対立も。

ポスト多様性、mixed society の到来

でも、
DNA検査みたいな証明方法もできたし、

外部と内部の境界って、
どんどん曖昧になっていく。

そんな予感がします。

ざっくばらんにいうと、
「人々、混ざれば、みな同じ!」
になっちゃう。

そんなmixede society (←勝手に命名)
の到来、間近では?

日本でも進行中。

大相撲の横綱の多くは
モンゴル出身の人になりました。
(朝青龍、白鴎、日馬富士、鶴竜、照ノ富士)

ラグビーも、陸上も、バスケットボールも、
テニスも、

👦🏾👩🏻‍🦱🧑🏼👨🏿👩🏽‍🦱んな選手たちが大活躍。

そんな彼らを、
みんなで応援しています。🙌🏾

国際結婚も珍しくなくなったし、
よく見ると日本人の顔、汎アジア的だし。
(ベトナムぽい人、イランぽい人など)

「ダイバーシティ? 今さら何を。
 多様性? 当たり前でしょ!」
な職場も続々。


外国を売りにしている謎タレントや
謎キャスターの登用を自慢しているの、
テレビ界だけな気がします。

(遅れてるぅ〜 まじで)

ということで、少なくとも
人種っていう「外部」は無意味です。

ブツブツいう人はDNA検査を受けて、
地球儀を眺めて、🌎🌍🌏

わたしのご先祖さまはココから?

を感じてみてはいかがでしょう。

        矢嶋ストーリー
           矢嶋剛

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