矢嶋ストーリーの矢嶋です。
今日は、手紙の文例について
書きます。
お祝いや、お悔やみ、ビジネスのメール文。
手紙の書き方がわからないとき、
みなさんはどうしていますか。
ネットで検索して、文例集からコピペ👩🏽💻👨🏻💻
かもしれませんが、
あの文例は失礼のない最低ライン。
心に響く手紙はあれではダメ。
じゃあ、どうすれば。
そんな悩みに効くのが
ミステリー小説の中の手紙です。
たとえば
『点と線』に出てくる手紙、美文です。
その手紙を一部引用。
参考話を、⤵︎の流れで。
手紙上手になっちゃいましょう!
では、まず最初に
最近の手紙事情に思いを馳せます。
思うような手紙の文例って、
見つからない!🤷🏻って話から。
手紙の文例が見つからない
手紙を書かなくなりました。
メールさえも。
LINEのトークや
SMS(スマホや携帯電話のショートメール)で
事足りている人。多数。
ですから当然、
手紙、書けなくなります。
でも書かねばならぬ時も
あります。
きちんとしたお祝いの挨拶、
失礼のないお悔やみの言葉。
仕事できる?を問われる
ビジネスメール。
ところが、書けません。
困って、慌てて、ネットで検索。
適当な文例をコピペして、
その場をしのぎます。😏
でも…
誰かに心を込めて、
手紙を書きたいとき、
ネットの文例は役に立ちません。
あの文の数々は、
失礼にはならない、最低限の、
味も素っ気もないレベルですから。
じゃあネットじゃなくて、
本の文例集は?と思うのですが、
読んでみると似たり寄ったり。
ほんとに欲しいのは、
心に響く手紙の文例。
でも、見つからず。
「どうしよう」😨
それが、最近の手紙事情だと
思います。
ミステリー小説の手紙 使える!
「よい手紙の文例が欲しいなぁ」
実は、わたしも
そう思い続けていました。
そして、ある日、ひらめき💡!
「そうだ、小説の中の手紙!」
読んできた小説に、手紙の箇所が
あったことを思い出したんです。
「確か、いい文章
だった気がする」
そう思って、
「確か、手紙が…」な小説の
ページをめくってみると、
ありました!😃
1冊、2冊。
あれも、これも。
「なんだ、こんなところに
隠れていたの」
そして
本に出てくる手紙を
読み漁っていくうちに…
気づきました。
ミステリー小説に登場する
手紙に「お手本にしたい」が
多いことに。
・全体の構成がしっかりしていて
・説得力があって
・心に響く
・美文
そんな手紙が多いんです。
一例を
お目にかけましょう。
実例 『点と線』の手紙
日本のミステリー小説、
松本清張・著『点と線』。
その中に、
鳥飼重太郎という
老刑事が書いた手紙が
登場します。
すこし引用してみます。⤵︎
長い間、ご無沙汰いたしました。初めて博多でお目にかかって以来、三ヵ月たちましたが、性来の筆不精のため失礼いたしております。今回、思いがけなく長文の御芳簡をいただき、まことにありがとうございました。小生の失礼をお詫び申し上げるとともに、御芳情を厚く御礼申し上げます。
早いもので、はじめてお目にかかったときは、まだ玄界灘の寒風が吹く早春でしたが、ただいまではもう五月の半ば、陽ざしの中を歩くと汗ばんでまいります。当地名物のどんたく祭は、この月のはじめに例年のごとくにぎやかにおこなわれましたが、これを過ぎると当地では夏の来る前ぶれとなります。ついでながら、お暇のときはぜひ一度、博多どんたくを御見物においでくださるようおすすめ申し上げます。
(中略)
久しぶりに御芳簡をちょうだいしたうれしさに、とりとめのないことを長々と書きまして恐縮でございます。それに老いの繰り言めいたこともまぜて書いたようでおはずかしいしだいです。俊鋭の尊台と違い、小生はおいぼれの駑馬で、とるに足らぬ愚見を長々と申し上げて汗顔のいたりでございます。御憫笑ください。
(以後、略)
久しぶり。
あらためて読んでみて、感心しきり。
なんと美しい文章なんでしょう。
こんな手紙をもらったら、
感激しちゃいます。
もし書けたら、
すばらしい人生が訪れる。
そんな気さえしてきます。
この手紙の全文、
お読みになりたいですか。
載せようかな?と
思ったのですが、
やめておきました。
ミステリー小説なので
ネタバレを防止したくて。
残りの箇所が気になる方、
この手紙を参考にしたい方は、
どうぞ
小説を読んでください。
ミステリーとしても
名作・傑作なので、
この機会にぜひ😆⤵︎
ということで、
お手本にしたい手紙文、
ミステリー小説より!
でした。
みなさんも、見つけてください。
上手な手紙を書くコツ
それにしても、小説は盲点でした。
でも考えてみれば、
小説家は文章のプロ。
状況を的確に描き、
心情を余すところなく伝えるプロですから、
「名作に名手紙あり」は
当然と言えば当然だったのです。
と思わず、過去形(…だった)に
なってしまいました。
なぜ過去形?
お気づきですね。
「確か、手紙が…」
に気づいて以降、
お手本にしたい手紙文を
小説の中から、
せっせと集めています。
そして時々、書写します。
同じ文章をキーボードで
打ってみるんです。
狙いは、
文体を体得するため。
キーボードを叩きながら、
⌨️ ⌨️ ⌨️ ⌨️ ⌨️
言葉やフレーズ、文のリズムを
身体に覚えさせるんです。
すると、不思議。
手紙文のいいところが
自分のものになっていきます。
とても、効果的。
みなさまのご参考になれば
幸甚です。
矢嶋ストーリー
矢嶋剛