絵本のような、マーケティングの本。核心を理解するには、これがベスト。

みなさん、こんにちは
 
今日は、
絵本の伝える力って秀逸なので
その力を借りて、マーケティングの本を
絵本風にしたら、大事なことが
すごく伝わりやすくなった!

という話を書きます。

その本の名は
『マーケティングは正直バナナ』。

絵本の力を知っていただきたいので、
ページ(実物)も紹介します。

驚くほど伝わるんです!な事実を
以下のコンテンツに沿って
お楽しみください。

ということで、
まずは、絵本の実力を
知っていただきましょう。

絵本の実力

絵本って、すばらしい。

レオ=レオニさん、加古里子さん、安野光雅さん、…
名作の数々。

そんな名作の1つに、
はまだひろすけさんの
『ないた あかおに』があります。

この名作を例に、
絵本の伝える力を
説明したいと思います。

『ないた あかおに』は
こんな物語です。⤵️

村の人たちと仲良くなりたい赤鬼。
でも、いくら努力してもダメ。
友だちの青鬼が協力してくれます。
青鬼は村でわざと暴れます。
そこへ赤鬼が来て青鬼を懲らしめます。
以来、赤鬼は村の人たちと仲良くなりました。

この物語のテーマは、
信頼と友情です。

しかし、文章の中に
信頼という言葉は、ひとつも出てきません。
友情という言葉も。

でも、これらの観念を
読んだ人(小さい子たちを含む)は
心の深いところで理解します。

すごい!

世界的に、学術的にみても
すごい!

というのも、信頼研究の第一人者である
ニクラス・ルーマンという人が書いた
『信頼』という世界的に有名な本が
あるのですが、(写真の左の本)

信頼trustをテーマにした本、2冊。左は、ニクラス・ルーマンNiklas Luhmann さん が書いた『信頼』"Vertraumen"(未来社刊)。どうしたら信頼されるか? という社会学的考察の本。左は、はまだひろすけさん著『ないた あかおに』(偕成社刊)。 この対比について「マーケティング 絵本のように」という記事で簡単に書きました。 矢嶋剛・撮影。


この本を読むより、
『ないた あかおに』を読むほうが
信頼について、
はるかに深く理解できるのです。

そして記憶に残ります。
感動とともに。

マーケティングを絵本にしたら

この絵本の力、伝える力を、
わたしの執筆テーマである
マーケティング(お客様😊)に
使えたらいいのに!

ずっと、そう想っていました。

実は…
マーケティングって
絵本的に説明するほど深く伝わるんです。

(マーケティングの講師のみなさん、
 とくに、ここ必ず読んでください!)


たとえば、
「お客様に喜んでいただくことが大事」
という話をする場合、

上の言葉そのままに伝えると、
「常識!」「当たり前」「金言ですか?」
的にスルーされます。

感動も、発見もゼロだからです。
当然の反応ですね。

それでは、と、
教科書的に、用語を使って、
「CS、つまり顧客満足は重要です」
なんて言うと今度は、

「用語?」「そう言うんだ」」「あっそ」
的にスルーされます。

先ほどと同じく、
感動も、発見もゼロですから
これも当然。
(用語マニアだけは喜んでくれますけど)

ところが…

「その瞬間、お客様は思わず😄」な
ストーリーと、その風景を伝えると、
「わかる、わかる」になってくれます。

その差、あまりに歴然。

絵本的な説明は
マーケティングの学びにとって
絶大な効果があるんです。

ほしい本ができました

わかってるんなら使わなきゃ!

そこで、試しに
マーケティングのアレコレを
イラストにしてみました。

お客様が求めていること!を
古時計で説明するシーンは
⤵️のような絵に…

矢嶋ストーリー作品『マーケティングは正直バナナ』(作・矢嶋剛)の17ページから古い柱時計のイラスト部分を切り抜きました。時計の左隣に時計の魅力が様々な言葉で綴られています。懐かしい歌「大きな、のっぽの古時計、おじいさんの時計」もその魅力の一つに数えられています。

こんな感じで表すと、
古時計のイメージもシェアしやすくなり、
文の意味も、より正確に伝えられます。

文字の印象も大事です。
字体(フォント)を柔らかくし
行ごとに色を変えると、あら不思議。
文が頭に入りやすくなりました。

どれくらい凄いのかを確かめるために、
同じ内容のパワーポイントのスライドを
作ったんですけど、こちらの方が上。
予想していたとはいえ驚きでした。

いいなぁ😊と思い、創作を続けました。


次に、頑張るレストランの物語を
絵本的に表してみました。

みんなで考えた新メニュー、
お披露目の日に、初めてのご注文!
密かにドキドキなシーンを描いてみたんです。

そして出来たのが⤵️

矢嶋ストーリー作品『マーケティングは正直バナナ』(作・矢嶋剛)の34ページから、レストランで注文を取る女性(スーザンさん)とメニューをのぞき込むお客様(女性。名前は不明)を描いたイラスト部分を切り抜いた画像です。明るく楽しい雰囲気。でも緊張感。スーザンはみんなで作った新メニューをお客様にたべていただきたいのです。

われながら👏🏾👏🏾👏🏾

そう! これなんです!

この感動! この達成感!

こういう心の動きが伴ったとき、
マーケティングは、その人のものに
なっていきます。

別の言い方をすると、

この感性なしに、
マーケティングは理解できないのです。


なんてすごい絵本の力!

嬉しくなったので、
他のページも描きすすめ、
完成したのが、⤵️の本、

『マーケティングは正直バナナ』と言います。

絵本の力を生かした
ベストな一冊に仕上がりました。

他の絵もご覧いただける
作品ページ🔗もお楽しみください。

伝わる!って大事です

そんな
『マーケティングは正直バナナ』、
全部で92ページなんですけど、

絵本の力のおかげで
スイスイ読めます。
30分ほどで読み切れます。

内容的に高度な話も出てくるんですが、
初めて学ぶ人にも
バッチリ理解いただいています。

それもかなり深い部分で。

たとえば、

「なんだ、わたしがしてたことって、
 マーケティングそのものだ!」


的に思っていただけます。


「取引先のあの人も、わたしも
 マーケティング・ミックスで
 ミックスされてるんだ!」


とか、

「前に勤めてた会社、
 『マーケティング、マーケティング』って
 言ってたけど、実は避けてたんだ」


とか、

マーケティングとは?を遥かに越えた境地で
マーケティングを理解してくださいます。


こうした深い理解って、
一生の財産。

本質を見抜く認識の力は、
世の中の見方を一変させるからです。

そうなれれば、

「あの肉屋さんのご主人、
 お肉の説明が最高にわかりやすい!
 うーん、すばらしい。
 最高のマーケティングだなぁ」


に気づくことができるので、
マーケティングへの理解が
自然に豊かになっていきます。

伝わるって、ほんとうに大事です。

もっともっと
努力しなければ!と思いました。
これからも頑張ります。

          矢嶋 剛

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