地域の歴史を 遺しましょう

 

地域それぞれに歴史があります。
◯◯市◇◇町という小さなエリアにも。

国や都道府県が注目するような
文化財や記念碑はないけれど、

市区町村の中心とは言えず、
無視されがちなエリアだけど。

ちゃんと調べてみると、
「おぉ!」な歴史があったりします。
クイズになりそうな記録も見つかります。

ですから、地域史、遺しましょう。

 

材料は たくさんあります

市区町村の教育委員会(=地域史担当部署)が
飛びつくネタがなくても大丈夫です。

彼らは、
日本史や民俗学の本に載るような場所ばかりを
探しますが、歴史って、もっと広くて自由。

 

たとえば、景観史。

景色の移り変わりを眺める歴史。
時の流れ、時代々々を感じることができます。

 

交通史も魅力的

このエリアにバスが来たのは…◯◯◯◯年。

最初のバス停は、この辺り。

それ以前は、自転車で…。

今、その地点は、市民マラソンの折り返し点。

 

そんな事実(想像!)を紡いでみると、
新しい風景が現われます。

 

「いいね! 地域振興にも役立ちそうだし。
 思い出にもなるしね。でも誰が書くの?」

 

そう。今までは、みんなココで立ち往生。
そのうち面倒くさくなって…。
でもそれじゃ、今までと同じ。

なので、この「書く人問題」の解決法を
実例をもってお示ししたいと思います。

 

こんな地域史が実在します

東京都千代田区神田岩本町そして岩本町三丁目の
エリアだけの歴史を書いた地域史。

その名も『岩三史』。

「地域の歴史を 遺しましょう」という記事のOGP画像です。 この記事では、地域史を地元の人の手で遺しましょうという提案をしています。 その先行事例として、岩本町三丁目町会(東京都千代田区)が独自で編纂した 町会エリア史『岩三史』を紹介しています。ですからOPG画像い『岩三史』の表紙を 使わせていただきました。写真中央に、三冊重ねた『岩三史』が写っています。 横長な冊子です。その表紙には神田祭で使う高張提灯二竿が載っています。

 

『岩三史』には、
以下のコンテンツが載っています。

・景観史(江戸時代の街並みをご紹介)

・鉄道史(昔の線路・停車場のご案内)

・産業史(元祖ファッション・ストリートの軌跡)

ほか、いろいろ。

 

ふだん歩いている、見慣れている風景。
昔はこうで、今に、未来に、
こんな感じでつながっていますよ~

そんなメッセージに溢れています。

 

あっと驚く 新事実も

・関東大震災後の帝都復興計画の起点、つまり、
 現在の東京を形づくった都市計画の起点
 「東京ゼロ地点」
は、町会内にある岩本町交差点
 (:昭和通りと靖国通りの交点)でした。

・靖国通りが出来る前に、鉄道が
 走っていたのは…神田川南岸の柳原通り。
 ここは、江戸屈指の大通りでした。

この町会エリア(とくに岩本町三丁目)は、
 駄菓子の街、スィーツタウンだったんです。

 なんてお腹の空いてくる話も!

 

以上、
『東京市史稿』(≒東京中心部の正史)や
『千代田区史』(市区町村の正史)が触れない
新史実が明らかになったんです。

調べると、いろいろ出てきますね!

 

書いたのは 町会です

岩本町三丁目町会(東京都千代田区)が
書きました。

自分たちだけで書いてまとめて、冊子を制作。
補助金はゼロ。行政に頼りませんでした。

 

地域を知らない外部の専門家にも
頼りませんでした。それでいて学術的です。
参考文献リストや注釈も付いています。

目次が、町会内のウォーキング・マップに
なっているのも特長のひとつです。

こうすることで、
町内に引っ越してきた方への地元ガイドに
なりますから。

 

やればできる!の先行事例、
『岩三史』をご記憶ください。

 

気になってきましたか!

では最後に、「どこで読めるか?」情報です。

 

こちらに蔵書が…

町会の皆さんはお持ちです。
知り合いがいらしたら、お借りすることも。

公共の施設では…

国立国会図書館(東京館)
東京都立図書館
千代田区立図書

加えて、文献提供の御礼に寄贈した、

中央区立図書館
東北大学附属図書館
早稲田大学図書館

にあるそうです。お問い合わせください。

 

最後に ひとこと

地元が もっと 輝くために!

『岩三史』みたいな歴史書が
たくさんあれば…と思います。

地域の歴史を、遺しましょう。